本会は、ヨットその他海洋スポーツの普及に関する事業を行ない、文化、教育の振興及び青少年の健全な育成に寄与することを目的としています。
役員
役職 | 名前 |
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理事長 | 阿久津 壽 |
副理事長 | 大庭 雄二 |
常務理事 | 市毛 敬之 |
公開資料
Yokohama Yacht Club (YYC)の歴史 :Established in 1886
●130年の歩み●
1861年(文久元年)開業のヘンリー・クック造船所が1870年代移転した後、同地で造船所を引継いだ英国人ジョージ・ウイットフィールドのヨール(ゼッファー)と山手一般病院長・ダリストン博士の小さなカッターリグ艇(タンティヴィー)の2隻が横浜最初のヨットとして知られています。
横浜や神戸ではボートレースが盛んに行われていましたが、J・エフォード船長、アラン・オーストンらの手でヨットレースが行われ、居留地の外国人の間で急速にヨットへの関心が高まり出しました。そこで、ヨットマン独自のクラブを設立しようと「横浜ヨットクラブ」の前身,「横浜セーリング・クラブ」が1886年秋に設立されました。
当時は 純粋にセーリングそのものに熱意を燃やし、スポーツとしてきちんと認識していました。しかし、熱心にレース活動を行うに従って、ハンディキャップという新しい問題が生じてきました。当時レースに用いられた艇は、25フィートのデイセーラーから40フィート級の外洋クルージングに適した艇までいろいろなサイズがあり、それらの艇に公平なハンディキャップを与えるのは難しい状況でした。そのため,レーティングルールの変更は、その都度有利な船型の変化をもたらし、オーナーは船型の改造や造船競争に明け暮れるようになりました。
猫の目のように変わるレーティングについていけるオーナーは次第に少なくなり、もっと気楽にレースやクルージングを楽しみ、社交的な楽しみも盛り込んでいこうという会員の数も増えていきました。そこで、1896年に「横浜ヨットクラブ(YYC)」と改名し、レースだけの組織ではなく、社交的な交流も楽しむ幅の広いクラブ組織を目指すようになりました。
大正12年の関東大震災は横浜の大半を廃虚と化しました。一面の廃虚を見渡し、帰国してしまったり、神戸へ移ってしまうメンバーも多い状況でした。当クラブは有吉市長の世話で磯子の八幡橋近くの海浜に新しいクラブハウスを建て、ジャーディン・マチソン日本支社長の、R・J・ベルがコモドアに就任しました。しかし震災前のような大型艇によるフリートは作れず、ガフ・リグの18フィート艇でレースを再開しました。当時クラブの保有艇数は全部で30隻ほどが登録されていました。
1940年(昭和15年)に東京でオリンピックの開催が決まり、日本ヨット協会は横浜の小港近くにヨットハーバーを建設しました。それを機にYYCは近くにクラブハウスを移転し、そのハーバーを利用するようになり、日本ヨット協会の傘下に加入しました。
しかし、太平洋戦争が始まるとセーリングどころではなくなり,多くのメンバーが帰国するとともに、クラブ・ハウスは外国人の収容所になってしまいました。このような状況の中、古くから横浜で商売を続けてきたヘルム家の一人が日本国籍であったことから、クラブの灯をともし続けることができました。
戦後、横浜港はすべて進駐軍の管理下に置かれていましたが、YYCの再開は早く、戦前からのメンバーも次第に戻り始めるとともに、戦後新たに横浜にやってきた軍関係者や民間人も入会しました。クラブ・ハウスには日本人の管理人も常駐し、時にはメンバーの夫人たちの華道の講習会が行われるなど、クラブライフもゆとりを取り戻しました。昭和20年代の半ばになると日本人の入会も許される様になり、昭和40年代に入ると新たに日本人の会員が増加し、YYCも少しずつ変化していきました。
新山下町のヨットハーバーが1968年(昭和43年3月31日)をもって公用廃止され、係留水域が埋め立てられ、YYCも移転せざるを得なくなりました。そこで、会員の艇を新設された磯子の市民ハーバーに一時移し、クラブの仮事務所として
”Missions to Seamen”の一室が定められました。
1971年(昭和46年11月6日)に神奈川県の教育委員会から社団法人としての資格認可を得て、「社団法人横浜ヨット協会(英語名、Yokohama
Yacht Club,略称YYC)」となり,現在の場所に移って新しいステージを歩んでいます。
詳しくは、以下の リンクをご欄下さい。
・「横浜ヨット協会125年史」(pdf:約40MB)および
・「横浜ヨットクラブ(1886~2016)創立130周年史」(ビデオ:youtube)
略歴:
1886年以前 横浜アマチュア・ローイング・クラブ
1886年(明治19年) 横浜セーリングクラブ
1896年(明治29年)名称変更 Yokohama Yacht Club 誕生
1968年(昭和43年)新山下町のヨットハーバー公用廃止。
1973年(昭和48年)社団法人 横浜ヨット協会
1977年(昭和52年)磯子区(現ハーバー)の地所を購入。
1979年(昭和54年)クラブハウス8月25日オープン。
1986年(昭和61年)創設100周年。記念誌発行。
1996年(平成 8年) 創立110周年記念パーティーをKKRポートヒルにて開催。
2006年(平成18年)創設120周年記念パーティーをホテルニューグランドにて開催。
2011年(平成23年)創設125周年。記念誌発行。記念パーティーをホテルニューグランドにて開催。
2013年(平成25年)一般社団法人 横浜ヨット協会
2016年(平成28年)創設130周年記念パーティーをホテルニューグランドにて開催。
2021年(令和3年)創設135周年記念パーティーをホテルニューグランドにて開催,現在に至る。